005.粗暴性を持つロシア  

世界はどうなる 第25号(2012/09/02) 衝動の力に翻弄される東アジア 〔A4 16ページ〕
第56話 内圧を吐き出す中韓露三国 より抜粋


(前略)次にロシアを見てみると、中国よりも危機的な状況にあることがわかる。
まずは、独立国家共同体始原図(ロシア1号)から割り出した経過衝動だ。

(中略)これを見ると、中国と同じように、国家・社会システムを解体する「国家再生衝動」「国家基盤解体再生衝動」だけでなく、「対外関係急変衝動」という周辺国と紛争を起こす衝動にも干渉されることがわかる。
これらの衝動に導かれるように、国内では、様々な不満が一気に噴出し、国際社会でも周辺国とモメて、孤立していくことが予測できる。

しかしロシアの危うさはこれだけではない。国家主権記念日始原図(ロシア2号)には、次のような剣呑な経過衝動が現れている。
(中略)「暴力興奮衝動」は、暴力、デモ、テロ、粛清をもたらす衝動で、軍部の暴走も視野に入れなければならない。「過剰理想化衝動」は、甘い見通しで、重大な行動を起こす衝動だ。

ここから、ロシアは今後、国内ではテロ・大規模な事故・暴動、周辺国とは紛争など、粗暴性をむき出しにするような事件が起きることが予測できる。

しかし、ロシアは中国と違ってアメリカと組んだ“勝ち組”であり、周辺国との紛争の目的は、国内の不満を吐き出すよりも、プーチン大統領が目論む「帝国ロシアの復活」の方がより大きい。
今の北方領土問題は、その前哨戦に過ぎず、ロシアはいずれ北海道に触手を伸ばしてくることは間違いなかろう。(後略)

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