017.カネの流れを破壊する破産衝動  

世界はどうなる 第37号(2013/10/31)  〔A4 22ページ〕
第73話 破産衝動と中沙発オイルショック より抜粋


繰り返し述べているように、日本は2013/10現在、「破産衝動」の真っただ中に入っている。破産衝動とは、それまでのカネの流れを破壊する衝動エネルギーであり、ほとんどが、「カネの潮目」を意味するマイナス衝動として現れる。
個人衝動として現れれば、経済的な大損失や投資の失敗などが起き、国家衝動として現れれば、経済面での歪みが表面化し、不況、企業の倒産、公共事業の消滅、株価や為替の下落、増税、デモや暴動、他国への示威行為などが起きる。
いずれにせよ我々は、この衝動に干渉されると経済的な苦境に追いやられてしまうのだ。
(中略)
今回我々が経験する破産衝動は、「金融変化衝動」との複合衝動として現れ、「経済解体再生衝動」を形成する。
複合衝動は、単体で現れる衝動(単衝動)より力が強く、破産衝動だけに干渉されるときより、深刻な影響を及ぼす事件が起きる。
(中略)
だから、日本が破産衝動に干渉されているということは、経済的な苦境に向かう勢いが強くなっていることを意味する。

戦後の日本では、破産衝動は「E(エネルギー)関係解体再生衝動」と同時期に現れる性質を持つ。E関係解体再生衝動とは、原油をはじめとして日本に入ってくるエネルギーの流れを解体する力で、簡単に言うとオイルショックをもたらす国家衝動である。
つまり、破産衝動によって起こる事件や出来事の影響は、オイルショックによって一気に加速するのである。日本がオイルショックに見舞われる下地は、次のように十分備わっている。

・稼働している原発数の減少
・不安定な中東情勢
・シェールガスの産出で、アメリカにとって中東原油・天然ガスの重要性が低下した
・中国の覇権主義的行為の活発化

今のところ、幸いにして「オイルショック」と言うべき状態は起きていない。しかし、今回のオイルショックは、「経済再生プロジェクト」による新ドル体制への移行プロセスのひとつとして存在していることや、多数の予測の交差点となっていることからして、時期はズレても必ず起きるという結論にならざるを得ない。



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