019.経済再生プロジェクトに何が起きたのか  

世界はどうなる 第39号(2017/01/25)  〔A4 24ページ〕
第76話 潮目が変わった世界の流れ 及び 第77話 アメリカの積年衝動とトランプ大統領 より抜粋


2012年頃からの予測の当たり方には、もうひとつ傾向がある。個人レベルや単独の国家動向の予測は、的中し続けているものの、経済再生プロジェクトの一端に連なると思われる、世界全体の流れに関わる予測は外れた率が高いのだ。

外れた代表格には、「第4次オイルショック」がある。私は、2013年頃から日本が第4次オイルショックに見舞われ、これをきっかけに経済破綻が起きると予測した。

この予測は、「予測の交差点」より確実性の高いもので、私は「絶対ポイント」と呼んでいる。第1次〜3次のオイルショックが、すべて同じ属性の国家衝動が干渉する際に起きており、今回も同様の衝動が現れていた。また、経済活動が低下する時期の予測とも連動していたため、私はおおいに自信を持っていた。
しかし実際は、オイルショックをもたらす原油高とは正反対の「大幅な原油安」が起きて、日本経済は活気づいた。

〇変わった潮目
オイルショックが起きなかったのは、Dスコープに現れた虚衝動の解釈を誤ったという見方もできる。しかし、起きると予測した時期に逆オイルショックとでも呼べる正反対の出来事が起きたことから、単純な読み違えでは片づけられない。
今後の世界情勢を予測するには、なぜ経済再生プロジェクトが予測どおり進んでいないか整理する必要がある。私はこの意味を検討した結果、可能性を次の3つに絞り込んだ。

1 経済再生プロジェクトは実行されているが、予定どおりに進まなかった
2 プロジェクトは実行されているが、日本の破綻時期はコントロールされていた
3 ハンドラーが実行し続けるだけの力を失ったためプロジェクトが独り歩きを始めた
(中略)

〇積年衝動の読み直し
私は、経済再生プロジェクトに何が起きたのかを探るべく、アメリカの国家衝動を再度検証した。プロジェクトの流れには複数の衝動が関わっているが、注目すべきものはひとつで、新ドル体制をもたらすと解釈した衝動だ。
(中略)
今回特に注目したのは、国家解体再生衝動の太陽である。今まではこれを「大統領をはじめとするリーダー」や「彼らによる国家の方針」ととらえてきた。

しかし、この衝動が出現頻度の極めて低い「積年衝動」であることから、もっと深部を表している可能性も考えられる。その場合、アメリカという帝国の性質からすれば、太陽は、「裏の支配者」や「彼らが作る真の国家方針」ということになる。ここでいう裏の支配者とは、過去にも述べてきた「金融寡占勢力」を指している。
私はそのようにとらえ、改めて2013年以降の世界の動きを見ていった。すると、多くの動きが腑に落ちたのである。



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